弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2008/04/01 第01回 "大気に国境はナイ"

地球温暖化への関心が高まっています。気象現象をはじめとする様々な現象は、人類の飽くなき前進、つまり諸欲によってもたらされた結果です。しかし、自己の中に関与者の一人としての自覚は、決して高くありません。
京都議定書は温暖化に歯止めをかける第一歩を踏み出しました。ところが、「国益」という大義をかざし、この議定に参加しない国もあります。アメリカ、中国の不参加は温暖化防止への前進を大きく阻むものだ、と言えるでしょう。
地球には200カ国以上もの国が存在します(国連加盟192ヵ国)。各国は国境、領海域をもち自国の権利を主張していますが、不思議(?)なことに、大気には境界が存在しません。したがって、環境の個別問題を除き温暖化悪化を防ぐには、「大気はひとつ、地球はひとつ」という考え方が不可欠です。
少しでも豊かな人生を送ろうとするなら、この地球温暖化要因を除去するために、地上に住む人間はみな等しくコスト負担をしなければならなりません。

「大気はひとつ、地球はひとつ」を実践できる団体があります。国連です。その国連に対し、残念ながら日本は拠出額で世界第二位であるにも関わらず国連に対し影響力がほとんどありません。それは、国連という組織が常任理事国(=核大国、第二次世界大戦戦勝国。1949年建国の中国だけは、厳密な意味では戦勝国ではないと思いますが…)がイニシアチブを取るシステムになっているから。これでは、国連はその意義・目的を果たせません。我が国がいくら温暖化防止を提案しても、常任理事国の国益を優先されてしまうのがオチなのです。大気はひとつだというのに…。

地球温暖化を根本から防止するにはどうしたらいいでしょう。国連に代わる環境問題に特化した国際的な連合体を作り、環境保護のためのコスト負担の仕組みを世界規模でシステム化するのが、一番確実な道ではないでしょうか。「国境」は関係ありません。この連合体が、「大気」のように世界各国がひとつにまとめあげ、地球環境を守り、将来の安心を創造するのです。 ところで、日本は外郭団体を創設するのが得意な国だと思うのですが…。ここで国際的なリーダーシップを取ってほしいと考えるのは、私だけでしょうか。