弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2011/03/01 第39回  日本の閉塞感打破は!?


人間社会、政治体制が異なっていても格差社会は必然的に生まれる。
又、いかなる国家に於いても、不満、閉塞感を抱かぬ国民を創造することは不可能である。

今、世界は大きく動いている。北アフリカ、チュニジアで国民に堪っていた閉塞感は、ある切っ掛けによって爆発、政権を倒した。それがアフリカ大陸の大国エジプトに飛火、ムバラク長期政権を崩壊させたパワーとなったのである。更に周辺国に大きな唸りとなって伝播、北アフリカ大陸、中近東は前途多難な社会変革の道を辿ることになるだろう。グローバリゼーションは経済的“物”だけでなく“人の心”まで激しく揺れ動かす魔力を秘めているのであろう!

翻って、世界で最も平和で安全な国家である日本国において、かくも多くの国民が不満、閉塞感を抱いていることは、他者からみれば贅沢な悩みと映るだろう。しかし現実には閉塞感を抱き国を憂う日本人が増え、現状の侭で良いと考える国民は居ないだろう。だが、何がこの閉塞感を創り出して来たのか? 明確な答えが出せないのは、戦後66年を経て複雑に絡んだ糸の如くであり容易に解せない。

喩えば、2010年末をもって42年間維持してきた我が国のGDP世界第2位を隣国、国家資本主義国中華人民共和国に座を明け渡した。(中国は、それでもまだ途上国であるという)日本の偽政者は、中国に“おめでとう”と祝電を打ったとか!? 蹴落とされた相手に阿る阿呆!何処にいる! どうしてこんな日本人になってしまったのか。せめて、腑甲斐無さを悔いながら、挽回する意欲を示すべきであり、前向きな政策を打ち出すべきが政である。
減少する富に赤い水を足して砂地に撒水して、何が咲くのでしょうか?
国民が心底何を求めているのか? その希いが分らぬ故に、不満が閉塞感となって心に堪っていくのである。さりとて今の日本人にはそれを爆発させるエネルギーさえ喪失させられてしまっている。
この現実は偽政者にとって扱い易い民族と映っているだろう。
それでも絡んだ糸を解すことは国の責務であり、国民の努めでもある。

特に問題だと思うのは、敗戦後、国民の国家意識を消滅させる占領政策が基本理念となり、日本人の精神を左方面に舵を切らせた社会環境の根は深い。保革慣れ合った55年体制が長く続き崩壊した後の現政権の民主党に希待したが、国家の危機的節目、節目での稚拙な政治運営はその認識もなく、日本人の情意を傷つけ、矜持を喪失させてきたのである。
気が付けば民主党は旧社会党的体質に染まっていたのである。
事勿れ主義、先送り主義、理念なき政治体制を解して行く為には、所謂“戦後レジュームからの脱却”しか選択肢はない。しかし、歴史から学ばぬ時代となって、この意味を理解できる人、どれだけいるのでしょう。

今、日本人に何かが戻って来たのである。民主党政権の能天気宰相、様々な揶揄で当て擦られる現宰相のお蔭で覚醒したのである。
国民の閉塞感は、“国家の鬱”処方箋は自らの意思で治癒する外、手だてなし。

処方箋は、既成政党の解体である。現状の因は自民党に多くの責があり、結党時の綱領を再確認して、それを柱として政に参画したい人達を中心に再編成することである。
民主党内の同志も参画すべきである。所謂“政界大編成”である。
日本国憲法を改正して、自主の邦となって日米同盟を進化させなければならない。防衛費を削って平和を唱えた結果、現在周りで何が起っているのか。外交の裏付けを担保する為には何を為すべきか、政に携わる者のイ、ロ、ハである。
更に、“戦後レジュームからの脱却”は、日本人の精神構造の変革を促進する。

近現代に“自主の邦”の時代も存在したのである。その日本国は李氏朝鮮を“自主の邦”として宗主国清に認めさせたのである。(日清戦争下関条約)歴史認識は自国で構築すべきであり、他国に強いられるものではない。ましてや戦勝国顔して内政干渉する国に迎合する者は日本人に非ずである。近現代で外国と戦い敗れたのは唯の一回、それも米国の物量の前に屈したのである。その時※中華人民共和国は存在なし。(1949.10.1建国)
又、日本が併合した大韓帝国に敗れた事実もないのである。ソ連邦は国際法を破り、我が国領土を強奪、多くの日本人をシベリア開発の道具として使い捨てた。所詮狡猾な国家である。最近のロシアの日本の北方領土への強行姿勢は、過去の両国間の交渉事を否定しているとしか考えられない行為である。
中国は1980年前半まで中ソ対立時代“北方領土は日本領”という立場でソ連を非難していたのである。尖閣諸島を自国領と勝手に宣言、中国漁船の衝突事件後は、中国の立場がロシア寄りに変化している。その中国と、竹島で領有権を主張、実効支配する韓国にロシアは北方領土開発投資に誘い込みを企てている。
日本国は北方四島が日本固有の領土であるという事実と、何故ロシアが実行支配したのか、又、竹島を何故韓国が実行支配しているのか、尖閣諸島は何故日本領なのか。
日本人はこの点で確り説明が出来る認識を(教育の範囲でもある)、又、外交交渉時にも議論できる国家意識を手に入れなければなりません。そして、北方領土は“不法占拠”されているという事実を常に世界に向け発信し続けなければならない。嘗て、共産主義者が得意とし、現在も国家戦略としている法律戦・心理戦・世論戦を日本国も仕掛けなければ戦勝国顔した国に太刀打ちできません。
世界のどの国とも仲良くしたい日本人は、世界の国々のなかで最も優しい民族である。国家間ではその優しさ、言い替えて優柔不断さは致命傷であり、その傷跡は国民の閉塞感の最大の要因となっていくのである。

国内の諸政策も重要だが、日本人としては世界の中の日本国としての誇りを喪失させる政による閉塞感は、深く大きく根深いのである。

戦後の閉塞感を積んできた自民党の元凶者は既に去っているが、それを民主党左翼政権が継承しているのである。鳩山由紀夫、菅直人、仙石由人各氏他旧社会党系議員・職員そして小沢一郎氏、日教組の援護者輿石東氏は日本国の将来を担う資質なく、危うくするだけの人。
因って国政から退出すべきである。
それが先ず閉塞感打破の第一歩である。

※、「中華人民共和国」は中国語でなく、日本語だった?
  世界の国名地名うんちく大全 八幡和郎著(平凡社新書)は労作だと思いますョ。