弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2011/05/02 第41回  3.11からの日本の再建!


近現代になって最大規模の地震災害「東日本大震災」は未だ行き方知れずで彷徨う多くの方々が(11,432人 4月27日現在)生活基盤の地に戻ること叶わず、本格的復興の槌音に望みを托せるだろうか。
瓦礫の山は凄惨を極めた爪痕である。津波災害と申しても良い。何せ遡上高38.9mに達した!これは9階建てのビルよりも高いのである。

特に岩手県、宮城県そして原子力発電所のある福島県の海岸線は壊滅状態である。そして原発事故の併発は他の地域での災害をも吹き飛ばすほどの重大な危険事故である。

この悲惨で酷い仕打ちでもコミュニティーを大切に守り育ててきた被災地の人々は、人の繋がりを大事にする復興を訴える。不自由極まりない避難生活に耐える東北人の精神力、行動軌範は世界の国々の人を畏敬の念を以って讃える流れを作りました。
日本人として嬉しい限りです!感動です!
これは有史以来続いてきた日本民族の遺伝子であると思う。そこから武士道なる精神も生まれ、国を閉じていても教育水準の高い社会を作って来た日本の伝統であると思う。
この精神力を最も恐れていたのは誰あろう「トモダチ」軍団の国であったのだ!

此度「トモダチ」軍団20,000人の兵士と原子力空母ロナルド・レーガンはじめ12の艦船、140機の航空機を投入、大規模な支援活動を積極的に行った。常に国の在り方として「人権」「民主主義」を掲げ、発信、行動する米国に相応しい。又、日米同盟の深化、強化を希う米国の静かな叫びでもある。
クリントン国務長官来日による米国のサインは読めなかったのではなかろうか。

未曾有の災害に自衛隊は106,000名、そして「召集令状一枚」で万が一の時に応じる即応予備自衛官5,600名のうち、1,300名が参加、情(ココロ)に任務という箍を嵌めて、過酷な諸条件下、一所、懸命に立ち働きする姿に、私達は何を視たのだろう!

一人でも多くの人に識っていて欲しいこと。
政治家、実業家、学者、官僚、公務員(警察、消防士も含む)その他の職業でも社会に貢献した人を顕彰する制度があります。(春・秋)
しかし、自衛官には東日本大震災でいくら国の為、国民の為に働いても感謝を形で表す国家よりの顕彰は一切ありません。故に私達一人ひとりは彼らに対し最大限の感謝の念を持ち続けて行くことが人の道であり、それが真の顕彰に値するのだと考える。

それに引き替え、民主党左翼菅政権、市民派と自称する菅直人総理、市民派には国家観などないのである。政は震災問題以外になにもないが如く、震災の事で頭のなか満杯、次から次へと起きる不測の事態に対処できず、壊れた原子力発電所原子炉事故の燃料棒に水を足しては汚染水として溢れさせる事態を繰り返す図に似たる為体。

此度の東日本大震災は人間の力に及ばぬ大災害であった。しかし、その後はすべて人の力で再建プロセスに入らねばなりません。その大プロジェクトリーダーは内閣総理大臣である。現在、誰が総理大臣なのですか?
総理大臣としてその職責を果たしている姿、国民は誰一人として知りません!
見えるのは、自衛官、警察官、消防士そして、関係自治体の方々である。日本国や国民を守る職務に就く人々の力なかりせば、何も為し得ず。
彼等の日頃の鍛錬、国家観、生命観なかりせば何も為し得ず。
現場で奪励、唯々それのみである。努力する人々や忍耐する人々、そして全国から情を寄せる多くの国民の善意の行動を当然のように恃みにする民主党左翼政権は、最低の統治者である。

あの3.11から既にひと月半が経ち、何が進展したのでしょうか。今日迄20余の委員会を立ち挙げたが機能しているとは到底思えない。思いつきであるから結果がついてこない。
求める方が可笑しいといっていられる場面ではないのである。
菅総理の思いつきの人事で何がどう進んだのでしょう?

蓮舫さん:節電啓発担当大臣 こりゃなんじゃ?
石原東京都知事の自販機、パチンコ屋の電力消費の話の真意汲めず、向きになる厚顔で浅慮を恥じることなし。防衛費削られ、揚句のはてに最大の支援活動をしている自衛官の姿、何とみる!

辻本清美さん:社会党、民主党バリバリの左翼が政権の中枢に入り、甘い蜜を識り、社民党を裏切り、今回、災害ボランティア担当首相補佐官に就任、こりゃなんじゃ?
この人は、阪神・淡路大震災の時、「反戦ビラ」を配り、自衛隊を敵視した人。ピースボート代表でありソマリア沖に二度も船を出し、自衛艦に護衛してもらったとのこと。とんでもない人物。現地でボランティア活動している辻本さん、会った人居る?

仙石由人さん:官房長官を更迭され、副官房長官に返り咲き、こりゃなんじゃ?
密かに目立たぬ様蔭で影響力行使。この災害事態に活躍する自衛官に何と接するのですか?何を示しても既に遅しだが、意思もなき人に何かを希待しても無駄である。

これから、最も影響力のある人物は誰であろう。政府の復興構想会議議長五百籏頭真防衛大学長である。
“五百籏頭議長ってWho?”週刊誌の見出しである。
日本の国土、国民を守る自衛官の幹部を育てる教育機関の長であるが、自衛隊を左翼学者の眼で捉えている人である。阪神・淡路大震災時は神戸大学教授で震災経験者としてその経歴を売り物にする人物で、防衛大学長就任時の記者会見で
『自分は自衛隊を合憲だと思っているが、昨今の周辺脅威論や核武装論には組せず「国民が軍事力を監視し暴走を押さえつける」というシビリアンコントロールを最重要視していきたい』(自衛隊を暴力装置と発言した仙石由人と同根)
北朝鮮の行動が長距離弾道ミサイルの発射実験を、その後の核実験を視野に入れ行ったのに、その北朝鮮を「周囲脅威論」にあたらずと宣言する。
又、自衛官に人気のあった前空幕僚長田母神氏(元防衛大学長でもあった)を精神の変調を引きずる人と批判。
又、拉致問題を「拉致なんて取り上げるのは、日本外交としては恥ずかしいよ。あんな小さな問題をね。こっちは(日本は)はるかに多くの人間を強制連行しているのに」(外交・国防・安全保障にも悪影響を与える危険な歴史認識)
防衛大学長は小泉純一郎首相時に就任したのであるが、任命者小泉純一郎の靖国神社参拝を批判する。米国の占領政策を手放しで賞賛する極めて左傾化した学者であるが、その人物が自衛隊幹部を輩出する防衛大学学長とは、誠にもって日本の悲劇であり、危機である。

その人物を3.11大震災の復興構想会議の中心人物とした菅直人総理は、「トモダチ?」に丸投げしたのである。そして、復興財源を創出する知恵も勇気もない故にこの五百籏頭議長の口を通して復興税なる増税の意図を発信させた誠に以って狡い料簡である。それに誘発され、復興債を発行し消費税を3%あげて償還に充てる。という意見まで表面化させ世論を形成しようとしている。
この未曾有の大災害による経済の落ち込みは計り知れず、漸く長いデフレを脱するか!という矢先に遭遇した3.11。増税して更に落ち込む環境は視えていないのか。復興構想会議初会合日に増税を言い出す無見識さ、窮地に立つトモダチ菅直人を支援する一言である。即ち、権力に阿る上昇志向一辺の人物である。それから瓦礫を積みあげて丘となし、記念物にしたら!この発想に何とも無能ぶりを曝け出す。メンバーには高名な建築家安藤忠雄先生が控えているのに!瓦礫の中身を識っていれば冗談にもならない!

こういうからにはどんな復興計画があるの!?
先ず最初にして最大の責務は被災した国民を安心させること。
1、復興に必要な資金をどう調達するのか。
被災者、自治体に復興にかかる財源20兆をすべて用意します。(20兆なのか25兆なのかは断定できないが、要は政府が調達する)主に日銀に買い取らせる。そして、復興のポリシーをはっきり宣言することである。即ち、旧に復する復興はこれを一切行わない。次に起るべく自然の脅威に耐える街づくりを目指す。その為に国が被災した土地すべてを買いあげる。(財源確保で揺れるから、復興ポリシーが無いのである)

1、瓦礫の撤去 瓦礫の主な種類を特定する。破壊された住宅のほとんどは木材である。木材類、家電類、自動車等大別して産業廃棄物として、どんな処理手段があるのか。その手段に合わせて瓦礫を選別処理して行く。バイオマス発電、高温焼却炉処理、土砂の処理、材質に区分してリサイクル処理、等々、何を何処で処理するかを決定しておくこと。そして、重機、運送手段を駆使してシステマティックに行う。ゼネコン、運送会社、処理施設をすべて動員すること。(あるメーカーでは、廃棄物を装置設備に委ねれば材質毎に自動区分して抽出するシステムを完成させている事、識っていますか?)
焼却処理を支援する自治体に“放射能ウンヌン”と抗議する市民が多い社会を憂います。

瓦礫の撤去は行方不明者の捜索も視野に入れて行わなければならず、苦心するところなり。瓦礫撤去は復興のすべてを左右するものなり。

1、瓦礫の撤去と平行して被災者の仮設住宅を早急に建設すること。青森、岩手、宮城、福島、秋田、山形、新潟、茨城、各県に割充て、建設地の確保を命ずること。建設地は大きく取ることで旧コミュニティーを壊さない工夫をすること。(自分的には平地の多い茨城県に一大仮設住宅地を作ることを提案する。更に赤字の地方空港の有効利用は検討に値する。)

仮設住宅での生活費は一切を国が負担する。
人は居住する所を得て、自助努力できるものです。

1、時代を超えた街の再建計画を企てる。
この被災した地、リアス式海岸の地は元々人の住む環境に非ずして貧しい地なり。然るに居住せざる人々は、吉村昭著の“破船”に見られる風土なり。そこに人々が移住しコミュニティを形成しながら街づくり、発展した地なり。そして、漁業を主な業としながら地域振興して来たのである。

安心な街づくりで住宅においては、津波が遡上しても被害に遭わない海抜の下限を設定する。海岸に到達した時の津波の高さと、押し寄せる力の集積が町の在り方との出会いによって遡上高が変化するのだと考える。今回は38.9mであるから、海抜何m以下に個人住宅は建設を許可しない。強い姿勢で臨まなければならない。故に国費として賄うというポリシーが決定されなければならない。規制高より低い地での住居はすべて高層住宅にする。この場合地域事情を最大限考慮して1戸最低100㎡以上とする。
街は経済活動あって持続的発展、維持が可能である。故に、新しい地に特徴ある事業の創出をする。水産業よし、物流拠点案よし。すべてこの瓦礫と化した地を新しい土地に改良し、夢の経済圏を創出し、高台の住む人々がそれを支える姿を現実として見たいものです。

この大震災で日本の食卓を支えてきた魚種の多くが途絶える。(サバ、サンマ、サケ、サメ、カツオ、養殖カキ、ワカメ)
被災漁港数、北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の漁港730のうち325漁港がほぼ壊滅した水産業をどう再興するのか。インフラ整備は当然の事、喪われた漁船の再建にも課題は多い。
事業再興希求者には、例えば事業資金全額を元金返済10年据置き、無利子で貸し付けるとかして全面的支援を実施することが、日本の食の確保にも直結する。食の確保は国民の安全保障である。
このたびの被災者の避難先での食の支援実体は国民の安全保障とはほど遠く、お粗末なり。これすべて為政者の国家観の欠如の鏡なり。

復興にかかる財源を手を替え品を替えて、型を替えて国民の負担に化す政策は愚策なり。すべて国家負担で進めることはその後の財政に良き結果を生むなり。復興が日本の再建に繋がる。物心両面で納得できる色のつかない復興のポリシーを早急に掲げよ!

3.11を境に戦後築いてきた日本社会を大きく変える為の岐路と考え、新しい社会を創造する最大のチャンスと捉えよ!
為には、戦後resumeからの脱却を意識せよ!

菅直人民主党左翼政権では???

*今回は福島第一原子力発電所事故には触れていないが、政府、東京電力の対処に危機感・責任感なく、辛い思いをするのはすべて市井の人なり。
放射線被害に遭遇され、生活基盤を放棄、避難指示される方々に於かれては、何時終息するかという確かな答なく、その上、国が表にたって、事にあたることもない災害は、地震・津波被災とは異質の人災に適う。
今後を注視しながら機会をみて掲載する予定。