弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2011/12/01 第48回  日本の北朝鮮問題は…?!


2011年11月15日サッカーWカップアジア予選の日本対北朝鮮戦は国交のない北朝鮮平壌で行われた。
国交がない相手でもFIFAに加盟する国同士、対戦を拒む事は適切でない。
国際ルールに従って進められるからである。ホームでの戦いは在日朝鮮人サポーターの応援もあって国際試合として成立したのである。W杯予選はホーム&アウェー方式であり二戦目は平壌での開催となったのである。
国交のない北朝鮮との間には核開発問題、そして日本人拉致問題という日本国の安全保障に係わる事が未交渉、断絶状態のなかで行われた試合であった。日本人の入国条件は厳しく規制され、その内容は極めて屈辱的であった。
国際試合には国歌斉唱という礼節を重んずる儀式がある。想定していたとは申せ、日本国歌斉唱の時間帯、日本人は何を感じた!!
北朝鮮人の日本国を侮辱する態度を決して忘れてはならない!
そして欲を申せば、日本国籍を持つサッカー代表選手諸君には、国歌を力強く歌って欲しかったし、屈辱感をゲームにぶつけて勝利して欲しかった。勝てる人材を集めながらあの異常な環境のなかで負けたのには、何か政治的或いは気遅れする怖さがあったのか考えてしまう。勝利し、北朝鮮という国家の姿勢をFIFAに提訴、連盟から追放する位の気概を示して欲しかった。又、選手には拉致被害者支援を示すブルーの印を付けてピッチに起って欲しかった。
北朝鮮という国家は自国民を困窮させても金王朝、特権階級だけの為の国家運営を強行、核開発の為には世界の秩序を乱しても平然と構え、無理難題を通す武器に供する傍若無人国家である。
この国家と将来を見据えた国交回復など不可能だし、絶対に促進すべきではない。
拉致被害者家族のお心を察すれば一日でも早い解決による解放を希う。しかし現実の厳しさを家族の方々は、拉致は日本国の主権侵害であり、安易な妥協は望まないと日本政府に強く訴えている。日本人として毅然としていて崇高なる情意である。
対して少数の国会議員は真剣に拉致問題に取り組むが多くの議員には関心もなくブルーのバッチを襟に飾るだけ。

民主党議員で拉致問題を真剣に取り組む一人、松原仁国交副大臣を野田総理は拉致問題を兼任担当させ、働いてくれと要望した。
これに対して自民党は法令違反だと抗議、国会審議に混乱を招いたと総理は陳謝して松原仁の担当を外した。適任者であっただけに残念だし、法令を変えれば良いのである。戦後憲法の一文も変えられない議員達、自民党も政局だけの党に墜ちた、品格の劣化を視る、現体制劣悪である。

日本の北朝鮮問題の本質は、実は中国問題なのである。
六ヶ国協議の議長国中国は北朝鮮の核開発を制御できる力を保有しながら助長さえしているのが現実である。(中国の毛沢東の原爆開発時の意思と北朝鮮(金日成は反対だったが)のそれとは背景は似ているのだ)
勿論、日本人拉致問題には無関心であり、北朝鮮に日本との問題を解決し国交回復して国家を再建しろ!なんて進言したり、指示することなど一切有り得ない。
朝鮮半島に北朝鮮という異端でならず者国家が存在することが中国の国益なのである。(ロシアも同根か)
中国の政治体制は共産党一党独裁、経済は市場開放経済である。国家が富めば社会での矛盾が芽生え現体制が崩壊する危険を孕んでいる事を共産党は潜在的恐怖として抱えている。故に北朝鮮には現体制維持をさせておく事が国益であり、物資を支援し資源を獲得し更に軍事・物流拠点として港湾を確保する。
日本海での航路から北極圏への航路構築まで視野にする。

更に軍部の積極的軍拡は海洋覇権を最大の目標としている。第一列島線、第二列島線など地球上に勝手に線引きをして自由に行動する権利を公言する国家である。それに対して日本国は殆ど無策に近い。
11月23日中国艦船が沖縄本島と宮古島の間を西太平洋に抜け、日本の東側公海で通常の軍事演習であるという。
何も言えない日本。
演習なら自国領海内でせよ!
日本は海洋国家!で記述したが、今回の中国艦船だけでなく潜水艦は浮上せず日本の海域を航行しているのである。(ロシアも)
日本の海域には5つの特定海域がある。沿岸から12海里を自国海域として主張できるのだが、米国も含め、ロシア、中国の潜水艦は浮上して通過しなければならないのである。仮に潜水して通過した場合は強く抗議しなければ主権は守れない。
日本の潜水艦が浮上しないで中国、ロシアの同条件下の海域を通過したら攻撃されるだろう。それが世界の常識である。
こんな状況は嫌だ!と、
日本は専守防衛国家だから沿岸より3海里を自国海域として12海里の領海を放棄したのである。
こんな国、世界の何処にある?!
その5つの特定海域は:宗谷海峡、津軽海峡、大隅海峡、対馬海峡の東水道(対馬と壱岐の間)、対馬海峡の西水道(対馬と朝鮮半島の間)
この海域を他国の潜水艦は大っぴらに潜航通過するのである。

北朝鮮問題は中国問題であるという認識を確りと持って中国事情を正確に把握し続けなければ日本国の起つ土台は脆い上に軟弱ゆえに崩壊する。先ず政治的に何の役にもたてない民間人の中国駐在日本大使を更迭すべきである。
中国の最大の弱点は、国内で頻発する辟体性事件(抗議行動)の増加である。300件/日の発生が暴動化にも変化する要素を含んでいる。鎮静化させる為に反日大游行を誘発して日本を刺激する。
反日が国内格差問題に変化、武力圧力へ発展もあり得る。
インターネット普及世界一の中国は厳しい監視体制を敷く。それは恐怖心と裏腹な現象である。そして不満国民を纏める人物の出現に最も脅威を抱いている。故に軍部の拡張体質も容認するのである。この様な中国の体制の影に寄り添って生存する他、選択肢のない北朝鮮との国交は、正しく日本と中国の問題であることを日本の政、官、財の指導者は肝に銘じて国益を損なうことなく毅然とした姿勢で対して行かねばならない。

明治、大正、昭和史を時系列に欧・米、露、清、中華民国、李王朝も含め学べば現況が重なってくるはず!
日本国が70年前米国と戦争状態に入り敗れた事実を識らない日本人が増えている事、これだけでも異常な国家である。