弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2012/06/01 第54回  日本社会の病巣の根源?


5月の連休明け、大気が暴れ狂い大きな災害をもたらした。多発する災害は異常気象が因か否かの確証がない儘ながら、何故?直ぐに竜巻だ!と判断できないのだ!
日本国は災害列島である。
地震・津波、台風被害、火山爆発、竜巻、雪害等々災害による国土の損壊は常態化している。そして、これらは全て国民が直接被災するのである。この列島の地政学的条件を前提に計画的国家運営を遂行して来たなら、被災阻止に、被災後の対応に於いて被災者を窮地に追い込むことは避けられているだろうと考える。

自然の破壊力を事前に阻止する力を人は持ち得ないし、与えられてはいない。しかし、災害発生後、経験を活かして災害を最小限に喰い止める術を見い出すことは、人にしか与えられていないのである。自然現象による社会の破壊を想定、速やかに対処、対応できる仕組みを構築することが国の維持発展、存続させる基本的な理念であるべきである。
国を災害から守ることも安全保障の一つである。
為に、政治家、官僚、学者、そして資本家まで含め、自らの地位(権力の行使者)は天から付託された務と認識し、影響力を行使する人は須くこの基本的使命感を必須とすべきである。
これを前提に
遅々として進まぬ東日本大震災害の復興は何が問題なのか?
福島第一原子力発電所事故は、日本の原子力発電所54基すべてを稼動停止に追い込む社会現象に波及。そこから発する諸問題は、明日の日本の容にどんな影響を与えているのか?

日本のエネルギー問題を国がどう捉え、将来の容を見定めて時間軸を想定して推進する理念・気概はあるのか?

東日本大震災害の瓦礫処理にみる日本人の個人利己主義は、原子力発電所再稼動の良し悪しにも表われ、更に、関西圏の首長の政局絡みに供され、日本のエネルギー政策の最大の危機、岐路にある認識が極めて薄い。これは何故?

国の財政赤字は2011年度末959兆9503億円に達し、人口1億2765万人であるから1人当り752万円の借金に相当する。この財政再建には諸施策が複合的に実行されて然。
しかし、現政権は“社会保障と税の一体改革”と称し、消費税増税一本槍で政局絡み、山積する問題を水面下に沈めてしまう。
前述した基本的使命感を持たねばならぬ人達の歪んだ思考が、戦後国家観を忘却した個人主義的日本人をミスリードして来たのである。又、今日の日本社会に生きる多くの人達は、現在の日本の危機が何処に存在するのか、何故この状態になったのか分らぬ無教養の人間で上から下まで溢れているのである。(知識=教養ではない)

嘗て、戦前の日本国は蒋介石中華民国政府をはじめてとする欧米諸国の国家を挙げてのプロパガンダに迷わされ、踊らされ国の進路を見誤り、破壊・破滅したのである。
そして、そこから新しく生れ替った日本人だけの手によって(意思)新しい国家建設の途に着けていたなら!・・・・・許されていたならと、想う。

結果は米国主導の占領政策による現代社会への影響は計り知れない程、深く大きな禍根を遺している。特に江藤淳の“閉ざされた言語空間”にて指摘された通り、日本人の思考、アイデンティティまで狂わされ、時と共に今の思考力が普遍化されたことに気付かぬ日本人に仕立て上げられたのである。
前回記述した、無差別空爆(計画的)によって廃墟と化した日本国土の復興に占領軍・日本とも都市社会を建設する高度な計画性がなかった故に、現在の都市の諸欠陥は手の施し様がないものである。(港区愛宕地区から新橋にかけて道路の拡幅計画がマッカーサー道路として存在したが、漸く、近々完成をみるが到底計画性があったとは言えない。東日本大震災復興を危惧する背景なり)

現代社会に於いて日本国だけで完結し、生存できる条件は何一つ存在しなくなった。従って諸外国との関係は常に良好でなくてはならない。為に努力することは大原則である。
だからと申して相手国に媚び、卑屈になって国家の主張も出来ず国の誇りを傷つけても平然として居られる指導者、又、傷ついていることに気付かぬ国民を多く輩出した戦後の土壌を大改良する必要がある。
為すべきことは、
・新しい日本国憲法を自らの手で制定し、日本人の国家観を確立。
・議会制主義(二院制)の本義の追求(首相公選は現状では破滅への道)
・独立国としての安全保障の理念の確立と実行力の発揮。
この三重要課題に取り組み推進する力は、汚れた土壌を除染し日本国の再建の切っ掛けになると考える。

江藤淳著“閉ざされた言語空間”は多くの人に読んでいただきたい論考である。
又、ニーチェが警鐘を鳴らした近代大衆社会の最終的な姿(権力への意志)は現代日本の姿である。

以下:ニーチェは言う。
畜群人間は例外人間や超人がいだくのとは異なった事物のところで、美の価値感情を抱くであろう。
(畜群はまさにB層=真っ当な判断の出来ない人々をいう)
B層とは左倒的な自信の下(B級とは全く違います)
・自分達の浅薄な価値観を社会に押し付けようととする。
・無知であることを恥じらいもせず
・素人であることに誇りを持って
・ありとあらゆるプロの領域、職人の領域が侵食され、しまいに素人が社会を導こうと決心する。

現代のB層とは平成17年郵政選挙の際、小泉政権内閣府が、広告会社「(有)スリード」「(株)オフィスサンサーラ」に発注した「郵政民営化を進めるための企画書」の概念で
・「マスメディアに踊らされやすい知的弱者」を指す
・「近代的諸価値観を妄信する層」(民主・平等・人権等々)
・「マスコミ報道に流されやすい比較的IQの低い人たち」
このB層は改革刷新、維新、絆、坂本龍馬、相田みつを、EXILE,埋蔵金、民営化、人権の党、アジェンダ・・・
彼等はこうした言葉に誘蛾灯のように引き寄せられていく。B級グルメなる言葉もB層をターゲットにその琴線に触れるキーワードを作り出され、社会にもB層的価値観が蔓延し、それを資本が増幅させている。

B層グルメに行列をつくるような人々が「行列のできるタレント弁護士」を政界に送り込んだのもその一例では!
適菜収著 ニーチェの警鐘、ゲーテの警告から引用

日本社会、上を見上げても下を見ても、右を向いても左を見てもB層だらけ!!
ここに現代社会の病巣の根源がある。

この1ヶ月の間に起きた特筆すべき事柄です(毎回掲上)
2011年度 電力販売高10社合計 前年比 ▲5.1%
8598億700万kw時 家庭用  ▲5.1%
再生可能エネルギー買取価格決定 42円/1kw時(生産コストは原子力発電8.9円、石炭・液化天然ガス9.5円~11.1円、風力9.9円~17.3円、地熱9.2円~11.6円、住宅太陽光33.4円~38.3円)
ツアーバスの関越道での事故(1台あたり1日63,435円 2000年比 ▲20%)
(B層が作ったデフレ社会の末路と思考する象徴的事故であろう)
尖閣諸島は東京都が買う!石原慎太郎東京都知事(寄付金が多く寄せられている)
民主党前原政調会長:都の購入 筋違いだ!(何も為さぬのに!!言うだけ小僧の面目躍如)
生活保護受給者 2,071,924人(3兆7,000億円(不正受給者増加中)惨いものである)
日中韓首脳会議 野田首相言うべきこと言った!
韓国は従軍慰安婦問題を大上段に日本の軟弱姿勢を突いてくる。慰安婦の碑、像問題は米国の小都市にも波及し、このプロパガンダは真実化へ進んでいる事を政治家は気付くべきである。(日本の韓流ブームは日本人のB層化故であり、韓国に日流ブーム有る??)
朝鮮王朝儀軌引渡しで菅直人は韓国の歓心を得ようとしたが、これを切っ掛けに更に文化財の「返還」要求が相次ぐ。この国とは経済、安全保障(竹島の領土問題除く)以外で意思を通じることは無いと考えるべきである。日本国の朝鮮統治の功罪も冷静に検証できない国と歴史上の問題で妥協する必要は全くない。反して、現台湾の我が国に対する基本的姿勢は冷静である。

台湾統治時代に日本政府の政策によって築かれた「烏山頭ダム」当時アジア最大、世界3位の規模で不毛の地であった嘉南平野を大穀倉地帯に変えた。その水利事業に生涯を捧げた日本人技師八田與一の功績を現代台湾の統治者から国民までが忘恩せず、「八田與一記念公園」(馬英九総統提案)を建設しました。東日本大震災の時といい、台湾の国民には重ね重ね頭が下がる思いである。(台北駐日経済文化代表処公邸で八田與一展が開かれ観てきました。主催側の台湾の方々に接し感動!しました)

歴史認識で反日傾向の強い民主党横路孝弘、江田五月等の中国訪問は百害あって一利なし。国を貶めるだけの衆・参議長経験者である。