弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2016/11/01  第107回  日本のよき心の原風景は!?


悩ましい出来事が日替りで発生する近年、当欄では今回まで“外国と関わる日本”をテーマに記述してきた。
次から次へ起こることに日本の政治、行政、民間の行動が追いつかず、それが未解決となって社会のあちら、こちらに澱み滞積するのである。


11月で最も注目されるのは、米国大統領選挙である。大統領誕生までのプロセスはよく識る所であろう。
バラク・オバマ大統領政権の2期8ヵ年の実績において、世界最強国として世界で起きる様々な混乱を収拾することは、歴史的にみても米国に与えられた責務である。しかし、それは期待外れであり、更に混乱の種に水を撒き摘み取ることを放棄し、混乱は拡大したのである。失望しか遺らなかった。
オバマ政権誕生の折、当欄で多少の危惧の念を呈したことを記憶している。
米国大統領選挙での民主、共和党候補者の今日迄を観ていると米国の国家としての質の低下即ちパワーの劣化と共に信頼性も低下、しかし、それを嘆いてばかりいられない。
それでも世界1の大国である。矜持を取り戻してほしい。


8年間に世界が大きく変貌したことに気付く。
中国は経済成長の条件を先進国に優先的に付与され、しかも最新技術を盗用しながら世界の工場となり、稼いだ外貨を共産党独裁で弱点を抱える国々に与え、経済属国化し、強大な軍事力を背景に国際法を無視、その傍若無人振りは目に余る。
そして、裏で秘かに支援を受けながら核開発を強引に進め国際社会を無視する北朝鮮。
核の使用標的確率の高いのは日本であること、日本人は全んど認識していない。
そして、隣国韓国は北朝鮮の脅威よりも、反日で日本を痛めつける事に余念のない信頼性薄い国である。
更に、ロシアはシリアを崩壊へ導いているアサド政権に肩入れし、多くの国民を犠牲にし、数百万人のシリア難民を生み出した。この問題は中東、EUを巻き込み収拾不可能の状態である。
又、ロシアは独立国ウクライナ領を侵略、自国勢力下に組み込み西側と対峙している。ウクライナ領内でマレーシア航空機を撃墜したのはロシアが支援する勢力がロシアの武器を使用して起こした事件と結論付けられている。
その様な国家が日本から強奪した北方領土をみすみす返還するはずはない。
経済協力先行で “実り” 得られないだろう?
まだまだ世界で起きている紛争に米国は今のところ何の役にもたっていない。
それなら国連が機能する国連改革に大鉈を振るうしかないではないか。今の国連は左翼中心で、日本などは、先進国中一番の攻撃しやすい国となっている。
だが、日本は改革しない国連をみて、ユネスコへの負担金の未払いを続ける。当然である。
自国が貶められる為に分担金を払っているのではない。


日本群島は地政学上、移動不可なり。周辺国とは厳しい態度で臨んでこそ、日本国の矜持を復活できるのである。
領海、EEZ、領空を堅守する信念を示してもらいたいものである。為に周辺の台湾(親日)、フィリピンやベトナムとの密接な関係構築が欠かせない。ここに韓国を加えられないのは何故か?
特に全体主義、非法治主義国家中国の民主化が世界平和の最低にして最高の条件である。
日本政府、マスメディアは事あるごとにそれを唱えるべし。


この危機的状況下で脅威すら憶えるに、巷ではポピュリズムに走る社会構築が徐々に進行している。
まさに日本国崩壊の序章かもしれない。


日本を振り返ってみると、小泉純一郎政権の約6年
その後の自民党、民主党政権の6年、これは日本の喪われた歳月である。
その後誕生した第2次安倍晋三政権では積極的外交によって諸外国からの信頼を獲得したと思っている。
しかし第1次政権で「日本をとりもどす」「戦後レジームからの脱却」という日本人社会に渦巻く靄を打ち払う意気込みは挫折。
2次安倍政権誕生時には、その靄も広範囲に漂い、多数派で占める戦後体制維持勢力を駆逐するには困難を極め根の深さを思い知ったのである。
更にそれに追い打ちをかけたのは外でもない!米国である。
安倍晋三に歴史修正主義者のレッテルを貼り、危険視し、中国、韓国の反日歴史キャンペーンを容認し、それを利用しながら安倍政権に強力な圧力をかけ続けた。
靖国神社参拝への本気で強烈な圧力と、中国の尖閣諸島侵略、北朝鮮の核開発等々の安全保障問題の連動的圧力を受けていたのである。
結果、安倍政権は自ら掲げた旗を降ろし、戦後体制との妥協の道を選んだのである。そして生まれたのが“戦後70年談話”“慰安婦問題”での日韓合意である。
安倍晋三首相の胸の内推し量るしかないが、無念と書いてあるだろう。
世界広しと謂えども本心から信頼に値する国はあるだろうか?
多角的に分析して外交政策は国毎に緻密な戦略を企て国益第一で日本を堅守して欲しいと希っています。日本の外務省には何かヾ足りないのである。
その視点から考えれば民進党など期待すら持てぬ“烏合の衆”である。
代表の蓮舫さん、貴女は日本国籍を取得した時を何故公開しないのですか?(戸籍謄本)
“貴女は日本国、国会議員です”芸能人やスポーツ選手じゃあるまいし、フルネームで職責に就くのが当たり前、義務ですよ!
総理大臣を“晋三さん”と呼びますか。全く非常識でもあり他の国会議員誰一人、又、マスメディアも全く苦言を呈する事も、ほとんどなく、前述した戦後体制下の産物なのだろう。
日本人の心の原風景を取り戻す最高のチャンスを逃してしまった。
それすら気付かぬ程、日本社会は疲弊しているのである。
その幾つかの見える現実挙げる。


日本の大都会集中は様々な現象を生む。
10月中旬に滋賀県信楽町へ久々出掛けた。日本の焼物生産地として世の多くの人々は知る。それは嘗て、生活必需品の“火鉢”の生産で大いに盛えた甲賀という奈良時代中頃に紫香楽宮という都があった山間地なのである。
消費地(京、大坂地方)に近いが交通の便は悪く、時代と共に生産も減少。新名神道が開通して便利になっても人口減は抑えられず、若者は都会へ家族ごと“山を下りる”現象に歯止めかからず。窯元は倒産、街道で店を張るのも四苦八苦の様相。


銀行も店舗を出す経費も賄えないとか。
先れ、ATMのみの金融業務になっていくだろう。
小泉純一郎の郵政改革は地の郵便局を潰し、老令化社会には極めて不親切な環境と相成った。又、働き口の減少、労働人口の移動は“空き家”を生み“売家”の看板が目立つが、買い手など現われない。
伝統という遺産に固執した揚句の果てである。
介護保険を払い続けて、いざ必要になった時に、深刻な介護士不足は受益者になれないのが現実なのである。


介護施設での働き手不足に外国人実習生を諸法整備(技能実習適正実施・実習生保護法案、出入国管理・難民認定法改正案)を以って海外の人材を積極的に活用するという。
これって窮地の策でしょう!技能実習制度で失踪外国人が増加。社会の治安維持の障害にもなっている事を知れ!
熟々考えれば基の要因の立て直し以外全て付け焼刃である。
それが何かは一人ひとり思考して下さい。
過疎地は似たり寄ったりであろう。


・マイナーだけど今注目されている文化遺産の一つ

一乗谷朝倉遺跡を観てきた。歴史で学んだ人も多いが何故、あの山間の一乗谷に10,000人規模の朝倉氏(5代続く)を頂点にコミュニティーが出来上がったのか。
それは今でも渾々と湧く水の豊かさである。山間から流れ下る清水が町人、武家屋敷の土間に井戸が設けられ、更に至る所に井戸が存在する。この水は地域の中心に位置、足利川から九頭竜川へ下っていくのである。
即ち、人の住む所に水あり、そして有効利用しながら文化を築いてくのである。
“水と文化”切り離すこと出来ないが、現代は水を征服したとはいいがたい。
そう考えると、今、日本各地で起きている中国人による土地漁りは誠に深刻である。
特に北海道の今迄未開発の土地でも買う!
日本の土地森林に水はつきもの、又、中国人は高値で買うから、北海道で不動産仲介人に申込みのある地権者の土地面積は国土の2%になるそうです。
外国人に土地を売却する事を禁じる国が多いというに(中国も禁止)日本の安全保障は外敵に向けられるだけでなく、内なる部分から気付かぬうちに崩壊する事の方が脅い場合もある事を肝に銘じて欲しい。
観光立国を目指し、観光客も積極的に呼び込むが、旅行者の為の種々なインフラ整備なくして双方満足はしない。中国人旅行者の爆買いは習近平の一言で減少するのである。
夜の四条河原町交差点付近は外国人を掻き分けて歩む状況なり。
そして、伝統ある店舗は・・・・・。
嘗ての、懐かしき日本のよき原風景は永遠に還らず!