弊社スタッフが交替でお届けする、ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2017/04/03  第112回  戦後の日本社会を動かしている源は何?


2017年3月19日(日)NHK TV21:00~21:49 NHKスペシャル
“シリア・絶望の叫びと平和への祈り”にチャンネルを合わせた人、どれ位いただろう。
(視聴率ベスト30に入らず)(同時間帯の多局番組※1
この番組制作にメディアの制作意図が入り込む隙間なく、都市アレッポはアサド政府軍、ロシア空軍の無差別爆撃に遇い、支援物資は陸路、空からの輸送手段を絶たれ孤立化。
絶望的な環境の中で互いに扶け合いながら生死をさまようシリア人をシリア人(普通の人々ジャーナリストは?)が決死で撮った。
シリア・ロシアの行為は戦争犯罪以外の何ものでもない。


シリアの「混迷」の構図は複雑である。
2011年“アラブの春”旋風が北アフリカ、中東で発生した事に端を発する。リビア、エジプト(小池百合子東京都知事留学先)チュニジア、シリアへと移動していた。民主化運動は、それは達成するには大きな犠牲を伴いながら結果を享受することなく運動は下降、弾圧されていく。これらの国々では“アラブの春”前、後を比較してみたら果して市井の人々にとって倖せをもたらしたのだろうか。


“アラブの春”の伏線は米国の関与があったといわれている。嘗てのように軍事力を行使せずとも為し得る民主化戦略は、自国民自らが起つ事が表面的には条件なのである。秘かに動いていたのだろう。
悲惨なのはシリアである。シリアの民主化を最も恐れていたのは隣国イランである。イランは核開発問題で米国と対立。故に米露対立の構図と民族間対立構図も絡んで極めて複雑な関係図となる。民主化運動は武装闘争へと発展するものである。
シリアのアサド大統領(二代世襲の独裁者)打倒を反体制派は目指す。
そこにイスラム教スンニ派過激組織「IS」が割込み、三つ巴戦となると、戦闘地帯は無法地帯化、崩壊への道しかなくなる。
アレッポという由緒ある世界遺産もあった街が廃虚と化している図は信じられない!
人間の業の深さ、残忍さを観てとれる。
アサド政権にはロシアが参画、新兵器の供与、共に空爆を行いアレッポの街の支配図を塗り替えていく。
反体制派の拠点を探し出すのは、情報発信地の背景だけでも特定できるので、市民の撮影は慎重になる。IT技術の悪用そのものである。
アサド政権側は国際社会で使用禁止の塩素ガス兵器、クラスター爆弾を使用。これは国際法違反である。
オバマ前米国大統領は、シリアが化学兵器を使用したら“レッドカード”だと公言したが、何の行動も起こさなかった。
言うだけの超大国元首としての責任は極めて大きく、自責の念なんてありゃしない!
その米国は「IS」撲滅作戦では体制側と意を一にする。
これらの構図にサウジアラビア、イスラエル、クルド人の独立運動に手を焼くトルコが絡んで更に複雑化していく。


渦中にあるアレッポは歴史的商業都市の面影なく廃虚、負傷者を収容する医療機関は(12カ所)クドゥス病院(聖地という意味があるという)のみとなり、刻々負傷者が運び込まれる(助かる可能性のある人のみ)。又病院も空爆標的になる。医薬品は欠乏、医師を含む医療関係者も犠牲者の仲間に看護師が手術を!
この悲惨な虐殺行為は今、この地球上の文明圏で起きているのである。


国際社会は、もう手の施し様も、その力もなく、崇高な精神だけでは、解決できない状態である。国際連合など無能機関であり、存立意義あるのか?再構築をすべきである。
SNSでメッセージを送り続けていた7才の女の子NABAちゃんの言葉は重い!
“空爆をやめて!”“青い空が見えない”
撮影者の声「もう十分だ!おわりにしよう!」


最後、アレッポ住民、反体制派等反アサド政権シリア人全員にアレッポからの退去命令が出され、10万余人が難民となって隣国トルコへ逃れた。アレッポの犠牲者320,000余人※2、シリア人口の50%強1,200万余人が難民となって、他国へ逃れ、それが国際問題化したのである。2011年のアラブの春以来、5年余、何も仮も消滅した。
遺されたのは一人ひとりの情の中にある測り知れない「何か」だけである。


日本はこの問題で何を為したのか?
最大の難民受入国トルコの難民支援負担は大きい。
一時400万人を抱え1人に80,000円支給ときいたことがある。
家族構成は日本の如く核家族ではなく、世帯数はわかりませんが、一家5人として40万円、働く事も可能な為、貧しくともシリアでの生活より数段も良い環境のようにみえる。
日本は難民受入が不可能に近い国、難民問題が世界のメディアで様々な形で報道されていた折、思ったものです。
400万人分80,000円/人 3,200億円を無条件で“大いなる支援”として決断すべきだったのです。※3
国際社会で国費を使途する場合、インパクトがあり、最大限の効果を挙げる手法を採るべきである。日本は金は出すが喧伝する能力、政官になし。
あの時、最大限の支援をしていたらトルコでの新橋梁建設案件も、韓国企業などに獲られることはなかったのでは。
トルコに避難したNABAちゃんが見上げた空は真青だった。
見あげるNABAちゃんの顔、穏やかなこと!故郷シリア、アレッポでそれが実現するとよいと祈らずにはいられない。


日本より遠い世界での出来事の情報は日本に継続的に届かない。
サウジアラビア国王来日報道では、その豪華さと“金”をどの位落として行くか等々興味本位報道が大部分で、日本メディアの低俗性を露呈しただけである。
来日の本質は、又、今中東で起きている前述した問題などに両国はどう取り組むべきか、サウジから状況を情報として詳しく聞き出す機会とすべきだったと考える。
中近東、アフリカ、EU各国間でも、東アジアの緊張情勢は蚊帳の外。
東アジアの北朝鮮の核・弾道ミサイル開発は脅威の何物でもない。
この核問題も米国のクリントン政権(2期目)から20年の不作為の結果であった。
日本人はもっと真剣に考えなければなりません。


韓国vs北朝鮮、日本vs北朝鮮、日本vs韓国の関係にすべて米国が絡んで、その中で国益を追求することは至難の業であろう。
更に、日本の最大の脅威国 中華人民共和国(中共)の長期的戦略的覇権主義にどう対応したら良いのだろうか。
そこで重要な事は、中共は日本の同盟国でも友好国でもないという事実を日本人は認識すべきである。


日米友好で遠のく“対米自立”“自主防衛”(古谷経衡の一部から)
『どんな貧乏国でも、その兵器の質はともかく、国防軍を持ち国防予算を配分している。国防費の確保は優先事項であることは自明で、日本だけあれや、これや理由をつけて自主防衛できない理由付けして、自主防衛できない理由、理由、理由を探しまわっている。
「現実的には対米自立、自主防衛などない」
根拠のない対米依存心が生んだ願望であり単に「厄介ないばらの道」を歩きたくない。
現状の苦労の少ない楽で変化や痛みが伴わない方針が良いという、ぬるま湯根性である』


この言は戦後レジームの本質であり、そこから脱却しようとする保守と戦後レジーム体制、擁護派、受益者の左派というより左翼(民進党もその部類に入ってきた)が政界、官僚、教育、労働、司法、情報分野に根強く張り巡らされている。
これが日本の日常なのである。故に認識が生まれない。


・バイデン前米国副大統領が、日本国憲法はアメリカが作ったと親切に公言してくれたにも拘わらず、日本の多くのメディアはバイデン発言を承認しなかった。
(問題視しなかったという事である)
ブッシュ元大統領(息子)がヤルタ会談は間違いだった。と公言した時も問題視しなかった。
1945年2月クリミア半島(ウクライナ領をロシアが軍事侵攻して併合した)ヤルタで米英ソ首脳がソ連の対日参戦と引き換えに、南樺太、千島半島をソ連に割譲する密約を交わした。その会談をめぐりソ連側が作成した文書(合意)の草案原本が英国公文書館で見つかった。ロシアが北方領土を自領としたのはヤルタ会談(密約)が最有力根拠とする。
日本はこの草案を研究して戦略を起てるべきである。
今の侭では、北方領土返還は有り得ない!


日本は敗戦のみならず、それによる負の遺産を背負わされているが、歴史の真実が明らかになり、変化しているのに、何も為さず、次世代のみならず未代まで自虐史観を堅守、閉塞感のみを膨らませている。


米国の首脳たちが公言していることは:
日本Firstの歴史観を持ってもよい!
アメリカはそれに干渉しないという実に重要なメッセージであったのだ。
その意味でも、安倍晋三首相には靖國神社に参拝していただきたい。
又、天皇陛下に於かれましては、生前譲位して下さい。というご意思を結果的には世論を味方にし(政治化)貫かれる事になるでしょう。
従って、今夏、安倍首相と共に靖國神社で参拝して頂きたい。
激戦地慰霊を積極的に行われているのと二重基準をどうお考えなのか。
靖國神社へ参拝せず譲位することは祀られている霊が許容できませんことでございます。
嘗て、中共が皇室を政治利用し訪中させ、そのお蔭で中共は国際社会に復帰できたと明確に語っている。(天安門事件による制裁)
中共を救った天皇陛下!歴史戦で中韓に貶められている日本人が未代までこの状態が続かない様、救国するのは天皇陛下だけであります。

これこそが戦後レジームからの脱却、自主独立、自主防衛、日本Firstの出発点とすべきである。


こヽに昭和31年2月衆院内閣委員会で
鳩山一郎は(ルーピー元首相祖父)“座して死を待つなかれ”
「敵地基地攻撃能力の保有は合憲」と発言、それから60年という長い歳月を経て漸く“検討してもよい”という言葉が出て来た。

安全、安心を世界で唯一貪って来た日本ならでの現象である。
森友学園の園児への「教育勅語」習得を批判するメディア、今、自治体が補助金を出している朝鮮人学校で何を教えているのか。
その両者を比較すらせず一方だけを批判することはメディアの二重基準であり、“報道の自由”で言い逃れは出来ませんよ。


・学術会議が軍民両用の先端技術研究に反対する声明を出すようです。
戦後の科学者社会は左派思想が中心で動いていて残像が残っているのである。
この世界の危機に彼らは殻の中に閉じこもり、日本の安全と国民の生命、財産を守る視点が全んど無いのは生半可では変えられない。
(憲法学者、歴史学会も同根である)


戦前の思想家 河合栄治郎はフランス細菌学者ルイ・パスツールの次の言葉を好んだという。
「学問に国境なく、学者に祖国あり」


今月は私事だが病院のベッドの上で記述したものです。
アレッポの惨状に触れ、我が身の倖せを大いに感じ、今、日本が置かれている危機的状況下、日本社会は何によって動いているのだろうと考えたら、行き着く先は“戦後レジーム”そのものの中にどっぷり浸かって、それすら多くの日本人は意識していない。故に今月は天皇陛下への強い要望となって畏れ多き事なれど表現した。
又、沖縄県民、小池百合子東京都知事への諌言もと考えたが紙幅の問題もあり、これからにする。


1同時間帯のデジタル放送のタイトルを列挙します。
2チャンネル:クラシック音楽館
4:行列のできる法律相談所
5:黒薔薇刑事課強行犯係 神木恭子
6:日曜劇場(東芝)LIFE
7:日曜ビックバラエティ
8:フルタチさんvs Mr.サンデー合体SP

ご承知の通り、日常的にはこの程度の番組内容多く、幅を効かして映る人達、「貴男、貴女」の本当の職業は何!ですか?と問いたい。


2 2011~2016の約5年で320,000余人の犠牲者
南京事件の数日間で30万人~40万人の犠牲者という捏造は誰が正視しても真事たり得ない。
村上春樹著「騎士団長殺し」では南京事件に触れた登場人物のセリフなどについて中国人死者の数を400,000人という人もいれば100,000人という人もいます。と語らせている。
村上春樹の本は中国でもベストセラーになる。


3防衛費3,000億円/年 増やしてもGDP2%に達するには2030年を待たねばならぬ。
増やすことは現、日本の体制では困難。
しかし、以前にも記した「男女共同参画」の支出、兆円。
又、2015年よく訳の分らぬ「女性活躍推進」9,000億円を考えれば難民支援3,200億円、決して無駄ではない。