ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

2018/05/01 第125回  国民よ!日本の野党・マスコミから覚醒せよ!


北朝鮮の核・弾道ミサイル開発は日本は勿論のこと、北東アジアのみならず世界的危機の要因であり国難である。そして年々減少する人口問題も国家最大の国難である。
今月(5月)のコラムのテーマは北朝鮮問題での日米(韓)が対北朝鮮にどう対応すべきかを日本は米国と擦り合せる為に安倍晋三首相が4月17、18日渡米。トランプ大統領とフロリダ州パームビーチでの大統領別荘で途中ゴルフを挟んで行った首脳会談である。
最終的には
北朝鮮の核・ミサイルの“完全かつ検証可能な不可逆的な解体”を実現する為、米国トランプ大統領と北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長の米朝首脳会談(5月末~6月にかけて)が世界平和実現の試金石となるからである。
従って、直接首脳会談を持てない日本としては米国トランプ大統領に日本の立場、国益を十分反映させて会談に臨んでもらう為、設定されたものである。
世界各国首脳は会談回数6回を重ねる安倍首相にトランプ大統領の思考、動向を情報収集するために接近するという。それ程濃密な関係の両首脳である。


米朝首脳会談へのプロセスは理解されていると思うが、島渡、経緯を記す。

①.2018年初、金正恩朝鮮労働党委員長は韓国で2月に開催される平昌五輪に参加する。
その間、核実験等は凍結する。と、発言した。


②.開催国に2017年誕生した文在寅政権は金正恩の発言に飛びついた。文在寅は左派系元大統領盧武鉉に仕えた韓国386世代の過激な学生運動に大きく影響された年代であり、政権内に多くの同志がスタッフとして参画している。所謂、親北派である。
従って、狡猾で外交力に長けている金正恩の言葉に飛びつくのに時を必要としなかった。
共同開催を提言したり、選手を韓国選手の一部を排除して参加させたり、融和的姿勢を示した。当然、北朝鮮は“微笑外交”の為のムード作りを行った。

そんな平昌五輪で日本選手は頑張った!
時差もなく日本人の多くが活躍する選手を応援し感動もした。

平昌五輪はこの南北両国に占拠され、スポーツの祭典は政治利用の場となったのである。
朝鮮半島南北融和ムードは一部片寄った人々によって演出され日本の領土竹島を統一応援旗に加えたり、政治色濃い大会は世界の国々から高い評価が得られただろうか。
冬季五輪は世界的スポーツイベントなのか、疑問符がつく。
改めてその可否を議論すべきだと考える。


③.北朝鮮の五輪参加の為の話し合いの南北会談が板門店で行われその流れの結果南北首脳会談開催は導き出されたのである。(4月27日開催)
金正恩は核の非核化は金日成、金正日の「遺訓」で目指す立場は変わらない。と発表。


④.それが、南北(韓朝)首脳会談、米朝首脳会談へと続くのである。
北朝鮮は約束を反故にする国であり、一連のプロセスも強力な制裁効果を解除させたいため融和で誘う常套句と受け止めておくべきである。
何せ、北朝鮮は「巻き込み外交」「振り子外交」が得意であるから。


⑤.トランプ大統領は自らの判断で前向きな答(会談実現)を出した。
水面下で米朝高官が話し合われているとの情報もポンペオCIA長官(次期国務長官)の名前を出して表面化させた。
こヽで、米韓との間での擦り合せ実体が表面化しておらず、文在寅政権の前のめり姿勢だけが危険な兆候でないと良いが。何せ、米国が決断しないと何事も動かぬ状況下である故に安倍晋三首相は米国へ飛び、日米首脳会談を持ったのである。


⑥.日本の立場は北朝鮮の「核・ミサイルの完全かつ検証可能な不可逆的な解体」で譲れない。又、日本人拉致被害者の全員早期帰国案件を米朝首脳会談の場で強く伝え、出来たら最良の答えを引き出して欲しい。
この安倍首相のライフワーク案件は確実に米朝首脳会談の机上に載る。


⑦.北朝鮮の劇的な姿勢変化の一つに国連安保理制裁決議の履行に中国が実質的に参加した事も、その制裁効果の現われである。


⑧.そこで、北朝鮮金正恩は、中国国家主席の任期撤廃で終身独裁となった習近平に会いに行った。米朝会談を前に中国に後盾となって欲しい!との思惑もあり
“今日迄、習さまを無視、朝鮮半島情勢は重要な変化が起きている情義の上でも、道義の上でも、私は時を移さず習近平総書記同志と対面して報告すべきだった”
これは金正恩の習近平への謝罪であり、中国の柵封体制に改めて組み込まれ朝貢が始まったのである。

こヽに北朝鮮には中国、露の後盾を得、日米韓と二分化したが北朝鮮の戦略は日米と韓との関係を割く可能性もある。


⑨.既に取り込まれつつある韓国との南北首脳会談の内容如何によっては、米朝会談はどう変化してくるのか予断を許さない。


最後に、日本の安倍晋三首相の意見を聴く耳を持つトランプ大統領との会談での焦点は4点、そのカードのどの組合せで合意ができるのかである。
 A.「北朝鮮の核放棄」(金正恩が恐れるリビア方式が最善)
 B.「在韓米軍撤退」
 C.「米朝平和条約締結」
 D.「北朝鮮への制裁解除」
極めて難しい交渉であり、決裂の可能性すらある。
それに加え、日本にとっては我が領土に向けられている中・短距離ミサイルの撤去、破棄、その上、日本人拉致被害者全員の即帰国である。トランプ大統領から強い要望として提言されても、最終的には日朝首脳会談へ移行される可能性も有り得る。


それら様々な情勢分析と対応策、目的達成の為の日米の結束に今回の日米首脳会談は日本の将来を左右するものだったという認識が必要である。
世界の首脳陣はトランプ大統領のパームビーチ別荘での日米首脳会談やゴルフは羨望の的であり、日本の安全保障環境をも決定づける歴史的な転換点になるかもしれない国益に寄与していることの認識が国民にあるだろうか甚だ疑問だ!


日本を取り巻く世界の激動の環境は何も朝鮮半島だけではなく、シリア内戦で複雑化する関係国、ここでは過去に終結した筈の東西冷戦の構図が再現されている。
シリアの化学兵器使用への制裁攻撃は米英仏で実行した。
結果、更にロシアのシリアへの関与が強まり、危機的環境に発展。
勿論、ウクライナ問題、ロシアの暗殺行為、EU加盟国の政治的不安定化、中国の「一帯一路」実施による安全保障への影響、中台間の緊張化、等々、全地球的に厳しい環境の情勢下に在る。
そして島国で平和憲法があるから平和で居られるという倒錯した国際感覚の日本の多くの人は、世界的な流れであるポピュラリズム(故西部 邁氏の表現)からポリティカル・クレストネス的イデオロギーの下、リベラル化が進行していることに気付いていない。
リベラルとはこんな認識だそうである(米国保守派)(ケント・ギルバード談)
・腹黒くて、胡散臭い
・抑圧的で、批判ばかりで、う陶しい
・自分達だけが絶対的正義と考えていて傲慢
・口だけ達者な連中で、自分の非を認めない
・身勝手で利己的だから自分の目的のためなら他人の自由を平気で侵害する
・現実を無視してキレイごとばかり言う
リベラルが『自由』とは真逆の「全体主義的な息苦しい社会を作り出してしまったことについては、アメリカは日本よりずっと先を行っているとのこと。しかし、現日本の出来事、社会的事象の捉え方、発言のあり様を挙げたら限が無い程、この息苦しいイデオロギーに支配されつつあることを、この混乱情勢の日本の中に見い出すことは難しい事ではない。


その例.1.森友・加計学園問題を(モリ・カケ)として俗語的表現で茶化し、野党、マスコミは国民を一方向へ誘導する姿勢は事の軽重を見失っている。
議員内閣制での議員の自覚は正常な運営を左右する。
そんな自覚もない野党は論点をずらし何事も「疑惑」と定義付けをして、安倍晋三首相の介入疑惑とし、
“証拠があるのですか”の首相の問いに
“証拠(事実)を証明しろ”と迫る。
常識から外れた議論に終始するのは野党の国会軽視にあり、マスコミが相乗効果を創出す。


2.国会議事堂前での安倍政権への抗議デモ。
片寄った息苦しいイデオロギーに染まったリベラル派や元SEALDsメンバーのラップ調罵声はヘイトスピーチ的人権侵害問題である。
政権与党、行政側の言葉尻を問題化、疑惑化することが許容される日本社会は異常である。

3.野党議員の拙さ
安倍首相VSトランプ大統領会談の場所の選定はトランプ側にあり、スケジュールが秒刻みのトランプ大統領と長い時間を共有し重要な課題を議論。ゴルフプレー中も中味の濃い話をしながらであり、極めて友好かつ有効的なのである。前述したように世界中にその場面が放映され、その効果は大きい。
それを全く理解できず
「親密な関係なら、会議室でも話し合いは出来る。なぜゴルフなのか理解に苦しむ」
「会議室の中でお茶を飲みながらでも真剣な議論はできると思う。ゴルフはさすがにこの状況で国民の理解は得られるのではないか」

米朝首脳会談を前に日米韓が重大な局面にある事を認識していれば、
低レベルの話を河野太郎外相に問うた
立憲民主党幹事長福山某の能力、国会議員のレベルに非ず。
野党の面々、大なり小なり、同程度、国の将来を託すに非ず。

マスメディアで親中派は多い。中国に阿る記事、論評は不可欠である。
そんな中、中国全人代終了後、首相の記者会見が恒例としてあるが、今年、李克強首相会見に唯一参加拒否されたのは「産経新聞」である。大いなる勲章である。