ときに鋭く世相を斬り、ときに緩やかにあなたを癒す珠玉(?)の時事エッセイ。お仕事中の息抜きなどにお読みいただけたら幸いです。

新しい年を迎え

謹んでご挨拶申し上げます


旧年中は別格のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
本年もご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます


令和の御代を迎えた2019年、世界が大きく変貌、激動する中味は人類にとって極めて厳しく、日本国内での稚拙な政策、対外的には脅威すら覚える環境で危機状態に溢れている時代という印象である。


時は流れ、継続していくもの。
令和2年は前年の御代替わりでは一世一代の祭事、これを目の当たりにした日本人は新たな情を以って、我が国・我が身を振り返ってきただろうか。
懐疑的な諸事、是正できない社会情勢が目立ち、愈々、この「築城通信」で表わす“日本・・・”、
“・・・日本”が飽和状態に達し、長い時を使って表わしてきた心が揺らぎ、挫折感すら味うこと、正直な情の揺れ動きである。


既に、12回目の新しい年にあたり、心の後追いは許されぬ。
これからも情の糸が切れる迄、日本の社会が明るさを獲得する為に何が必要なのか!を求めて行きます。


読まれる方々の社会を視る眼の一助になれば幸いです。
この様な心情になったのは、アフガニスタンで医療活動をして人道支援をしていた中村哲医師。アフガニスタンへの支援は水を征する事が国の平和の根源との哲学から『灌漑』インフラ整備に国民と共に手づくりで奔走した。そしてテロに遭遇、落命した事件は自分にとって大きな心の痛み、悲しみに襲われたと同時に、「ペルシャワール会」が中村哲医師の志を継いで行くと前を向いて進む決断をしたことが、自分を前に向わしてくれたのである。


ソ連が日ソ中立条約(正式名:大日本帝国及「ソヴィエト」社会主義共和国連邦間中立条約)を一方的に破棄、日本領土を強奪、60万人とも70万人ともいう日本兵、民間人を捕虜にして自領に強制連行(すべて国際法違反)して、劣悪な環境下で強制労働され、多くの日本人は犠牲となった。その一部、60,000余人は旧ソ連領アフガニスタンに抑留され、同じ目にあっていて、現在、日本人墓地が数多く遺っているとのことである。


アフガニスタンの国家情勢は述べるまでもなく、旧東西冷戦の産物で、現在まで続く混乱した国家である。そこに生きる弱者に小さな灯を点し続けた「中村哲医師」の30数年の努力、業績は日本国家として顕彰に値する。
国民栄誉賞なるものがあるが、昨今は本来の主旨から離れ、国が国民に阿る道具と化している。そして、メディアの飯の種となっている。
仮りに、話があったら、きっとご本人は辞退するだろう!
何故なら、中村医師は日本人を忘れ、アフガニスタン人になっていたのである。棺を先頭で担ぐ大統領の姿にそれを見た。 合掌


ガブール中心部の塀に描かれた壁画の写真を後に掲載する。画には次のメッセージが記されている。
(12月11日・共同通信)
<この土地で私は愛と思いやりを育む種のみを植える>



2020/01/06 第145回 令和2年は日本の危機!


些細な事だが、歴史教科書で、日本が台湾を統治した時代に「水を征服して台湾の食料事情を一変させた、日本人土木技術者八田興一を台湾では今も、顕彰し続け、その努力に報いている」
この歴史の事実を歴史教科書に“・・・貢献した・・・”という文章から、“貢献した”という文言を文科省は削除させたという。これは何を意味するのか。
些細な事と断ったが、実は、その根源に日本敗戦史観(自虐的)、そして近隣諸国条項という世界に例のない「日本の教育の中・韓への隷属」を意味する。
この条項の破棄すら叶わず、諸外国が常に発する言いがかりに「内政干渉」すら言えぬ日本国に明るい未来はあるのか?


2020年を迎え、日本社会は東京オリンピック・パラリンピック開催の話題で占められるだろう。「平和の祭典」という大義名分は常に言葉のみで終わり、社会情勢がオリンピックによって良き方に流れたという事実を知らない。それは、それで良い!祭は楽しめばよい!


ただ、令和2年、過去の東西冷戦は、中・露対米国の「新冷戦」へと移り、どういう形で推移するのか、深刻さを増すのか、極めて重要な分岐点が目前に迫っている事を国民1人ひとりは認識しているのだろうか。
政治は進化せずに足踏み状態が続いている。その最大の欠陥は、自由民主党・公明党の連立政権が長く続いていることである。 過去の政治に公明党が常に壁をつくり、選挙制度の欠陥から連立を維持せざるを得ない党利党略が優先してきたのである。
そして、日本の未来を曖昧模糊の状態に置いてきたのである。
更に、与党の一部議員を除いた世界観・国家観なき与党議員、そして論外なのは、野党議員の矜持のなさは一体何処から持たされたのであろうか。
こんな状況下に、中核派の支援を受けている山本某なるアジテータが出現する危ない時代に突入しているのである。
あるジャーナリストの言
<日本人は世界とかかわって生活をしていない。四面海に囲まれているから、国内の事しか政治はやっていない。世界情勢をみていれば分るはず。東西冷戦が東側の崩壊によって世界は大きく変っているのに>


今、中国・露国VS米国という「新冷戦」に突入している現実に日本は極めて曖昧な態度で、国の将来を国民に示すことが出来ずにいる。
日本憲政史上、首相在任期間最長となった安倍晋三首相!
首相は第一次政権では、国として最も大切な国家観を示し、改革を言葉に表わした。政策を遂行してきた事も事実である。
現在、それとは裏腹に日本の容を構築しない政策も多い事も事実である。


今、米・中の間で起きている貿易戦争は貿易問題のみに非ず。
自由・民主主義と共産党一党独裁で強権社会主義間の闘いでもある。
即ち、ロシアも含めた「新冷戦」に於いて、日本は軟弱で明確なメッセージを発することもなく、曖昧な姿勢に終始するのは極めて危険なことである。


昨年11月、中曽根康弘元首相が長寿を全うしてご逝去された。
現役時代、国内政治に於いては、種々改革を伴う業績を遺した。
外交に於いては、レーガン米国大統領とは“ロン・ヤス”と呼び合う仲と喧伝、マスメディアも持て囃した。日米同盟が堅固になったと。
しかし、レーガンは日本に防衛費をGDPの2%とせよ!と迫った。
首相は1%枠を廃するとだけ約束、実行しなかった。失望したレーガンは中国に近づき、軍事的・経済的支援を積極的に実行、脅威の相手ソ連に備えさせたのである。
今日の中国の隆盛の礎を築かせてしまったのである。トランプ大統領出現まで続いたのである。勿論、日本からの多額のODA支援も大切な財源だったが、感謝の情全くない。
この現実は、中曽根元首相に常に変化する国際情勢の変貌と、米国の本性を見抜く力が不足していたのである。


又、靖国神社参拝もお友達扱いしていた中国の胡耀邦総書記の国内での微妙な立ち位置把握に誤りがあり、忖度して靖国神社参拝を見送ったのである。結果は、首相の意思に全く関係なく胡耀邦は失脚(2018年に名誉回復)、靖国神社参拝を中国の歴史認識優位性の外交カードとして与えたのである。


翻って、今の安倍晋三首相は、トランプ米大統領と「友だち」の仲と本人達もマスメディアも喧伝するが、果してそうだろうか?
トランプ大統領の政治姿勢は従来の米国政治の型を踏襲せず、“America first”主体であり、戦後国際社会で築いてきた多国間協力・協調精神の米国側の負の部分を否定、自国優位性を追求している。


ペンス副大統領の二度にわたる対中政策演説の骨子を理解すれば、中国の現体制を否定する、と、即ち共産党一党独裁は世界にとって益なしとの基本的思想が見え隠れている。
中国の国内統治、言うに及ばず、外交姿勢は相手国の弱点、弱身を突き、強権を以って“何んでも有り”を通す。南シナ海、東シナ海問題、韓国への圧力、台湾外交への圧力、東アジアからアフリカへの水路・陸路からの一帯一路計画は覇権主義そのものである。


この現実から、中国へ警告を発する国家は米国以外にない。


香港・台湾国民は自由・民主主義の価値観を守るべく中国政府と対峙している。
欧州では力を持つドイツだが、中国ベッタリの姿勢で、自由主義陣営の信を集められるか疑問である。ドイツは戦前から親中派であり、日本が三国同盟を何故結んだのか、歴史の事実を検証すべし。日本の判断ミスは窮地に陥入る因となったのである。
中国を取巻く情勢で危機的状況は山積している。


その渦中にあって、我が日本は“シンゾウ・ドナルド”切っても切れぬ絆で同盟関係を築いているという。嘗って、“シンゾウ・プーチン”の関係は今、どうなっているのか。
領土返還なんて、どうしたら望めるのか、国民に明確に説明すべきである。「固有の領土」は揺ぎない事実なのですよ!


米国が今、中国と覇を争っていて、世界に大きな負の影響を与えている。
それは間違っているのか?
そうは考えないが!
その際中、安倍晋三首相は中国との関係を
「日中関係は完全に正常軌道に戻った」と、一体何処を視て言っているのか?
その上、中国の習近平国家主席を「国賓」として迎えると決定したことである。
何故この時期に「国賓」なのか、説明できますか?


懸案事項
中国の公船が2008年12月から定期的に日本のEEZ内侵入、領海侵犯を繰り返している。
2019.12.4現在、1月から264日EEZ内に、(2014年243日)領海侵犯29日、
4月~6月連続航行64日、4隻の共同行動。
12.19現在、EEZ内に延べ1,077隻、領海内に122隻侵入。
これは日本領土、尖閣諸島強奪の下準備である。
中国進出の合弁会社は稼ぎ出した成果を国外(日本へ)還流できず、国内に留め置かれる。日本企業の決算に反映しているのは数字だけ。即ち「人質」に捕られているのである。
(これは相手、中国が正常な資本主義国家でない証左)
米中貿易戦争は一部合意に向って進んでいるが、貿易以外の案件では未だ進展していない。
中国政府の上場企業への「産業補助金」は5年で倍増し、2018年は1,562億元(2.4兆円)上場企業純利益の5%に相当
2019年1月~9月、前年比15%増、集計対象3,748社中3,544社が補助金受領。(米:正常な商取引は不可能)
中国への進出企業は経営陣の上に共産党から派遣された監視役が就く。共産党の指示が流れる仕組である。
高度なAI監視技術システムを開発、人権抑圧社会を構築している。
5G技術もその一つであり、米国は排除圧力を自由・民主主義国に強めているが、既に63ヶ国に流れ、独裁者強権体制に悪用されつつある。
中国の広範囲にわたる諸技術の開発・進歩には米国からの技術流出がトランプ大統領によって歯止めがかかっている。
又、日本の高度技術は歯止めなく、流出放題。世界に類のないスパイ天国、日本。中国に依頼され温泉掘りに行った人がスパイ容疑で逮捕され拘留されている。助け出せない日本。
国際調査報道ジャーナリスト協会(ICIJ)が中国内の公文書から新疆ウイグル自治区(侵略前は東トルキスタン)の「職業教育訓練センター」の内情、そして※臓器移植医療の悍ましい実態を海外メディアによって報道された。勇気ある台湾・韓国メディアは現地入りして情報収集したが、中国政府からの圧力に屈して沈黙。
イングランド・プレミアリーグのサッカー試合の中国での放映は人気がある。
アーセナルの選手が、新疆ウイグル自治区のウイグル民族(イスラム教徒多し)に対する政府の政策をツイッターで批判、中国サッカー協会は放映中止したのである。
中国には「言論の自由」は皆無。唯々経済拡大路線で人民を民主化から目を反らすことに強権を発する国家である。
11月に天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に中国政府を代表して出席した王岐山副主席は
日本政府に①香港・台湾問題は内政問題故、口を出すな!
②歴史認識問題を持ち出すな(修正主義まかりならぬ!)
を突きつけて北海道訪問へ向ったのである。何の為に?
2019.6月から続く香港の民主化崩壊危機へのデモが今も続いている。
逮捕者6,000人、催涙弾16,000発使用して弾圧。
米国は「香港人権・民主主義法」を成立、署名。
「ウイグル人権法案」下院成立。
「台湾に対する軍事、経済で体制維持へ支援強化」
「南シナ海への航行自由作戦」で中国を牽制。
人種差別撤廃を世界最初に訴えたのは日本である。1919年パリ講和条約で前文に入れるよう求めた。それから2019年、世界に堂々と訴えてから100年、日本人の遺伝子には人種差別、人権抑圧はない。又、奴隷という言葉もない国なのだ!
しかし、世界で起きているそれらの問題について、積極的に発信する魂は何かによって!蝕み続けられている。

中国習近平国家主席の「国賓」待遇は、今日迄の日中関係、そして世界における中国の在り方に対する懸念を認識すれば、「国賓」を除く他の資格にすべきである。
この案件を勧めた親中派の統領二階自民幹事長、国家観なしの金の事しか考えない財界人、物言えぬ野党、オールドメディアも一切反対の論を張らない。
大義名分ありや?
国賓→天皇陛下と握手→晩餐会の流れは自らの意思を表わせない陛下を貶める事であり、世界に与える負の環境を創り出すのである。政治利用を絶対してはならない。
1989年天安門事件後の日中関係を反省せずして
世界に恥を晒すことになるのだ。


今日の日本は正常ではない!
反日国家韓国は、親日の「積弊清算」から「反日種族主義」を認識する活動が芽生えてきた。
しかし、日本では反日で日本を貶める人、団体を野放しにし、その人等が政界、官僚、司法、財界、メディア、教育界に蠢いている。


与党で政権(首相)を操る頭目や派閥の排除、
野党が正常に機能するような社会へマスメディアを主体とする社会運動の展開が不可欠である。


令和2年は、日本、いや世界の危機である。
米朝間、米中間、米・イランを中心とする中東問題など難題に介入できる人物は安倍晋三以外に存在しない現実を日本人が最も理解していない。恥ずかしい限りである。
日本人の矜持を取り戻せ!


◎日本共産党は新しい網領で中国を「侵略国家・大国主義国家」と定義する。自由民主党と共産党以外の政党には綱領なし。



写真1と2
「臓器移植医療の実態」は「SMGネットワーク」で検索可。
写真は2017年秋、中国の新疆ウイグル自治区カシュガルの空港床上に現れた通行標識です。簡体字で「特殊旅客、人体器官運輸通路」と書かれています。「特殊旅客」はともかく、「人体器官」とは一体何か?
これは即ち、人間の臓器のことです。要は、「ここは大至急運び出さなければならない切りたての移植用臓器が通る道だから一般人は並ぶな!」と言っているのです。
「SMGネットワーク」で検索。写真はその一部である。
SMG:Stop Medical Genoside.